2009年6月2日火曜日

東京同窓会三賞決まる

(会報58号から抜粋)

 東京同窓会から母校在校生に贈られる3 賞が決まりました。東京同窓会賞は、医師を目指す矢野菜津子さん、駒草杯は、昨年米国国際学生科学技術博覧会特別賞を受賞した菅野緑さん、松田杯は総体県大会で活躍したサッカー部とテニス部に、それぞれ贈られました。会あてに届いたお礼状をご紹介します。

患者と心通う医療目指す 東京同窓会賞 矢野菜津子(山東59 回)

 このたびは、東京同窓会賞を授与して下さり、諸先輩方には心から感謝を申し上げます。素晴らしい諸先輩方からこのような歴史と名誉ある賞をいただけたことを、大変有り難く思っております。

 私は身近な人の死を経験するなかで、幼いころから、生きているものの命ということについて考える機会は何度もありました。そして自分の将来や進路をより深く考えていくにつれて、医学という道を心に描いたのは、高校一年の時でした。それまで私にとってはぼんやりしていた勉強する意味の中にも、夢を実現させようという目的意識が生まれ、それからはどの教科もできる限り理解し吸収しようと努めてきたつもりです。

 緊張感と真剣さに満ちた先生方の熱いご指導のおかげで、無事、山形大学医学部医学学科に合格することができました。私が目指すのは患者さんと心の通う医師です。確かな知識と技術を体得するのはもちろんのこと、人間と人間のかかわり合いとして患者さんと向き合えるような医師になりたいと考えております。

 諸先輩方には今後ともご指導・ご鞭撻のほどお願い申し上げます。

広い視野を持ち進みたい 駒草杯 菅野 緑(山東59 回)

 このたびは駒草杯という大変名誉ある賞をいただき、感激いたしております。私は科学部に所属し、一年の時から山形市の地下構造を地質学的な側面より研究して参りました。その成果をまとめたものが日本学生科学賞において文部科学大臣賞をいただき、日本代表の一員として米国で開催された国際学生科学技術フェアにまで参加させていただきました。それも山東で素晴らしい友人たちと出会い、多くの先輩方からの応援やご支援があったからだと思っております。心から感謝申し上げます。

 これから挑戦してみたいことはたくさんあります。「世界大会に地理分野で出場」という結果に満足したり自分に妥協することなく、また、地学一辺倒ではなくいろいろな分野に触れ、広い視野を持つことで、自分の可能性を広げていきたいと考えております。

 その夢をかなえるために、まずは目前に迫った大学受験を精一杯努力して乗り切りたいと思っております。これからもご支援賜りますようよろしくお願い申し上げます。(写真は2007 年第58 回国際学生科学技術博覧会での授賞式の時のもの)

激しい練習で這い上がる 松田杯 サッカー部顧問 今野誉康(山東43 回)

 このたびは栄誉ある松田杯を授与していただき、光栄に感じています。受賞の報に接し、OB の皆様や保護者を含めまして、サッカー部全体で喜んだところでした。今後は、松田杯受賞部として恥ずかしくない部活動、学校生活を送ってまいりたいと思います。

 さて、現在、サッカー部は部員32 名、引退した3 年生を含めますと51 名で活動する大所帯の運動部です。過去4 度のインターハイ出場を経験している伝統ある部ですが、近年は全国大会から久しく遠ざかっています。今年、15 年ぶりの全国大会を目指し県総体に臨みましたが、あと一歩届かず、準決勝で敗れてしまいました。ただ、大会で見せた山東サッカー部の頑張りは素晴らしいものでした。

 思い返せば昨年の地区新人戦、新チームとして臨んだ大会において、何と初戦敗退。県大会にも進めない無様な有様でした。「これではいけない」・・・だれしも自分たちに危機感を覚え、冬場、これまでも経験したことがないくらい激しいフィジカル・トレーニングを積みました。弱音を吐く者もいつしか意識の高い周りに引っ張られ、やる気のある集団として部活動を行うことができました。春、惜しくも準決勝で敗れましたが、昨年の新人戦後に、だれが県総体での山東サッカー部の躍進を予想できたでしょうか。

 後輩たちはことしの躍進をさらに推し進め、目標である全国大会に16 年ぶりに出場してほしいと思います。今回の松田杯受賞が、彼らの後ろを必ずや押してくれるものと期待しています。東京同窓会の皆様、本当にありがとうございました。(サッカー部顧問)


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